スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:-- ] | スポンサー広告
読んだもの、6/26

急に、アメコミが読みたくなったので(挨拶)。


なんかいきなり色々読みたくなる時があるのです。最近特に突然仕事中とかに浮かんで来たりして、ふと気が付くと1万円以上も本を買ってたりするのですよ。家計簿を見ると、どうも僕の余計な出費は主に本代のようです。

んで、買ったのはコレ。高いし厚いしなので本棚のどこに入れるか非常に難儀しました。

DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)
(2009/09/01)
フランク・ミラー

商品詳細を見る



WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)
(2009/02/28)
アラン・ムーア

商品詳細を見る



アメコミの中でも最高傑作の部類に入る名著、だそうです。
っていうか僕今まで一度もアメコミ読んだ事ないからまるっきり分からないんだけど。
さらに映画も全然観てないんだけど、ライムスター宇多丸のザ・シネマハスラー(ラジオ番組、熱意の高い映画批評がすごく楽しい)を通勤中に聴いていたら原作本を読みたくなったのね。

で、読みましたバットマン。
ウォッチメンはもっと「濃い」ので今回はダークナイトだけ書きますけど。

バットマンって、結構ダーティファイターなのね。
犯罪者と見るや容赦なくボコボコにぶん殴る。メッタメタに殴る。うん、正直言ってかなり怖い。なんで殺さないのか不思議なくらい。

シネマハスラーではバットマンが何故あんな蝙蝠の格好をしているのかに「ゴッサムシティ(バットマンの舞台)が最低最悪の街だから、ああでもしないと目立たない」と言っていたけど、ホントあらゆる意味で最低です。主に精神面で最低です。
何が酷いって、殺人鬼に対する処置が甘すぎる。アーカム精神病院に入れれば凶悪犯でも必ず更生する、と言う風潮が(なぜか)支配しており、そして予想通り悪役共は反省すらしておらず、簡単に退院しては再度殺しを始めると言う始末。トゥーフェイスもジョーカーもあっさり再犯→バットマン出動がもうお決まりですわ。

本のタイトルは『ダークナイト』だけど、映画と違ってジョーカーの出番はあんまりありません。結構呆気なく倒せちゃうんだね。ジョーカーの活躍が見たかったら『キリングジョーク』とかの方がいいのかも。

って言うかそもそも、この本自体が『ダークナイト リターンズ』(1986)と、『ダークナイト ストライクスアゲイン』(2001)の2作品を1冊にまとめたものなのね。なので本の半分から大きく絵の雰囲気が変わります。描いている人は同じなのかな?
ついでに話の雰囲気まで変わります。でも個人的には古い『リターンズ』の方が渋くて好きです。
『ストライクスアゲイン』はたくさんキャラ出そうとした結果大雑把になりすぎてる感が大きいのがなぁ。

読んで初めて知ったけど、バットマンとスーパーマンって仲悪いのね。この本では最後まで戦いっぱなしです。宇宙人で超パワーを持つスーパーマン相手に、あくまで「鍛えただけ」でただの人間なバットマンでは普通勝てる要素ないんだけど、罠を作ったり助っ人を呼んだりダーティ手段でバットマンが勝ったりします。それでいいのか正義の味方。

『リターンズ』はあくまで老いたバットマンのお話。スーパーマンもグリーンアローも出て来るけど、あくまで脇役としての出番に限られています。
対して『ストライクス アゲイン』はヒーロー総登場、コレDCコミックのヒーロー全部出てんじゃね?ってくらい大量のキャラが現れます。でも敵で名前あるのルーサーとブレイアニックだけじゃね?と言う、例えるなら『スーパーヒーロー大戦』仕様。まあ途中までスーパーマンが敵役なんで間は持っているんですが。

しかし最大の問題点は「絵が汚い!」に尽きます。
『リターンズ』では細かくまとまってる感があるのになぁ。『ストライクス アゲイン』は本当に粗い。特にアップの絵が粗すぎる。サインペンで主線を描いたの?って訊きたいくらいです。ワンダーウーマンなんてせっかく大きな見せ場があるのに、どアップでガサガサな絵のせいで読んでて引いちゃうくらいなのが惜しくてたまらないです。

アメコミは漫画よりも絵本に近い、と何処かで言っていましたが、個人的には「紙芝居」の方がもっと近いかなぁと感じました。
例えばページをまたぐと全然時間も場所も違う話になってたり、ひとつの話はできるだけ少ないページにダイジェストみたいに詰め込むのが主だったりします。なので漫画のつもりで読むと唐突感がパないです。
でもなんか何度か読んだら慣れて来た感があるので、もうちょいしたらまた感想が変わるかも。
[2012/06/26 22:41 ] | 読書 | コメント(2) | トラックバック(0)
4/29 話し足りない
風邪気味で喉が痛いのがずっと続いているので、色々喋りたいのに体がブレーキしちゃいます。もう仕方ないからブログにどんどん書こう。ってもまだ新しい仕事に慣れてなくて疲れてるから頭使ってる余裕もまだないんだけど。

あれから本屋を何軒か回ったのに「アバンチュリエ」が見つからなくて困ってます。「とろける鉄工所」も新刊がいつの間にか出てたんだけど、こっちはどこでも売ってるから後でもいいや。

とりあえず当座は仕事に慣れて、習慣として運動とか創作ができるように試行錯誤していけばよさそう。



「射英雄伝」


射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)
(2005/07)
金 庸、岡崎 由美 他

商品詳細を見る

たぶん金庸の中で一番の有名作品。
なので真っ先に翻訳されたらしく、色々訳に粗があっちゃったのが少し残念。
先に「天龍八部」読んじゃったせいでズッコケちゃった箇所が多々ありました。
なんだよ「乞食党」って、なんだよ「犬打ち棒術」って。いや、意味は同じなんだけどね。

漫画版もあるのよね。

射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) (1) (トクマコミックス)射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) (1) (トクマコミックス)
(2009/02/26)
金 庸、李 志清 他

商品詳細を見る

この李志清という方の絵、実は何気に好きです。
例えが古いけど「拳児」みたいな武骨な絵柄で、生真面目ぶった世界観をうまく描けていると思います。なんでも香港では第一線の劇画家さんなんだとか。探してみるとブックオフの漫画文庫コーナーに「三国志」とか「孫子の兵法」とか「項羽と劉邦」とか、渋い作品が結構見つかったりします。
まぁ売っちゃう気持ちも分からないでもないけど(大長編のマンガとか、置く場所に困って内容に飽きが来たら手離したくもなるよね)、そしてこのマンガ版も一冊が分厚い上に全19巻とかすごい長さなので、よっぽど余裕がないと集めるのとか絶対ムリ。


さて本編の内容ですが、「全中国人に最も愛されているカップル」と言われるだけはあり、主人公カップルが非常に安定していて微笑ましく好感が持てる点が印象的です。

主人公は郭靖(かく せい)。
頭が悪く、のんびり屋な面が目立つものの、素直な心と鍛錬を忘れない勤勉さは人一倍あり、話の進行と共にどんどん強くなっていく、典型的なRPGの主人公キャラみたいな若者です。
しかし個人的には彼、生まれてからほぼずっとモンゴルで暮らしていた訳で、いくら修行をつけられたとは言えあんまりに宋に入れ込みすぎじゃないかと思わないでもないような。
もうちょいモンゴル寄りな考えがあっても自然な気がするんだけど、まぁ、アホだし。江南七怪の言いつけを色々真面目に守っちゃったせいでそうなったのかもなぁ。

対するパートナーは黄蓉(こう よう)。
郭靖とは正反対に悪知恵が働き、殴り合いもできるけど騙し合いの方が得意で「小悪魔」と称される切れ者。実は途中途中で結構外道なこともやっており、ドン引きした読者もいたとかいないとか。性質上表には立てないキャラなので、前面に夫の郭靖を立てつつ、裏で彼の至らない面を全力でフォローすると言う良妻賢母タイプ。
互いが互いを補い合う(そして夫の方がしっかり立って見える。おそらく中国人的にはココが大きなポイントかと)、理想のカップルとして人気が高い二人です。

全編を通してこの二人が「正義!最強!」と言わんばかりに暴れ回るのですが、個人的に気になったのはライバルキャラであり悪役の楊康(よう こう)の心情があまりに書かれていない点です。
郭靖も楊康も中々に複雑な生まれでありまして、ふたりとも中国(宋)の生まれでありながら、郭靖はモンゴルの平民として、楊康は金(女真族)の王子として育てられ、相当に大きくなるまで己の出自をまったく知らないままなのでした。

んで、それを知ったらあっさり育ての親(なんとチンギス・ハーンなんですが)を置いて帰っちゃうのが郭靖。一方で楊康は王子様と言う立場が大事だったからか、(色々悩んではいたけど)最終的に育ての親である金についてしまい、さらに負けてしまったため「売国奴!」と死んでまで罵られると言う不遇の最期を遂げます。

血か、水か。
何気に重いテーマだとは思いますが、それでも「絶対に生まれが一番大切!」と言うのが中国の価値観なのでしょうか?結局、郭靖はこれで本当に正しかったのか、彼は一切苦しまず最高の選択をしたと言えるのか(まぁ、もしそうなったとしても気付かないような気もする。アホだし。)?
なんだか楊康は「冨と権力が大事だと思っていた」みたいに解釈するのが一般的らしいのですが、その辺が結局描かれていないので、もしかしたら育ての親を見捨てる事が出来なかった、情に流された男だったと考えれば彼の印象は大きく変わるように思います。

だから金庸は次作「神侠侶」で、あえて楊康の息子を主人公に仕立てて、決して一面的でなかった事を描きたかったんじゃないかなぁと考えています。まぁ次作読んでないんだけどね。
[2012/04/29 23:57 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(0)
転職報告とか 4/23
改めて言うまでもない気もするけど、2ヶ月のニート生活を経て再就職しました。
まだ2回しか行ってないから全部わかってはいないけど、実家近いし仕事も性に合ってるし朝早いけど帰るのも早いし、今のところ言う事なしです。長続きできればいいなぁ。ダメならまた違うところ探すけど。

入社初日から風邪っぴきで出勤し、未だに咳が止まっていないのは内緒だ。
今日はもうあったかくして寝る。明日も早いぞー



「越女剣」
越女剣 (徳間文庫)越女剣 (徳間文庫)
(2011/04/01)
金庸

商品詳細を見る

こちらは「愛ヴァンホー」やってる(途中大休止してる時に)横で作ったものですね。再生数は奮いませんでしたが、短く纏まったためか知り合い内での評判は悪くなかったので密かに喜んでおりました。

さて原作たる本は簡単に言うと短編集です。
一冊に3作、中編「白馬は北西にいななく」短編「鴛鴦刀」「越女剣」が入っています。

「白馬は北西にいななく」
半分以上を占める中編ですが、全体的にしんみりしてて少女漫画風味で変わったお話でした。主人公は身寄りのない少女、舞台は中国から離れた砂漠の村で、素朴なカザフの民(遊牧民族。現在のカザフスタン人の大半を占めるとか。)との交流がメインで、武術とか宝探しがエッセンス的に混ぜられてるだけで重要度が低いのが特徴です。
激しいバトルはあるにはあるけど陰惨な印象はなく、あっさりさわやかな雰囲気が全編を貫く、武侠小説らしからぬ様子が結構好きです。長さの問題がなかったらこっちをノベマスにしてたかも?

「鴛鴦刀」
えんおうとう、と読みます。こっちは武侠小説というジャンルをイジリ倒したパロディ作品と言った感じのお笑い話。
一応話の筋としては「鴛鴦刀」という剣を手に入れれば江湖の覇者になれる!と言う風説のある世の中、その刀を巡って短編ながら相当な人数がドタバタするコメディです。
当時(今もか)は武侠小説のお約束がイマイチ理解できていなかったので中途半端な感覚がありましたが、要するにテンプレートを逆手に取って笑いを作るのが主題となった短編です。明確な主人公が誰だかわからないのも、たぶんその一関なんだろうなぁ。そして最後は盛大なズコー落ち。確かに長編でこんな落ちだったら絶対読者がキレるわな。

「越女剣」
ノベマスで使った短編です。わずか60ページと非常にリーズナブル。
詳しく知りたい方がいらしたら動画を観て下さると幸いです。



後になって知った事ですが、この時代はあまりに古いために半ば神話化していて阿青も白猿も「平妖伝」なんかだと神様扱いされてたりするんですよね。
先にこっち読んじゃったから順番がおかしいけど、神仙として現在に伝わっているものを、あえて当時の人間として描写して「実はこんな話だったんですよ」的な手法を使ってみたのかなぁとか思います。

分かる人いるかどうか妖しいけど『西遊妖猿伝』(『西遊記』を歴史劇風味に描き変えた漫画。諸星大二郎作。)みたいな感じでしょうか。

うーん、やっぱり中国の歴史とか古典とかの基礎教養がないと面白さを100%理解するのは難しいのだなぁ。


[2012/04/23 21:39 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(0)
4/20(だんだん余計な所書くのめんどくなってきた)

新しい会社行って来ました。

でもなんか体冷えちゃったので風邪気味です。
なんでか今日は寒かったです。暖かくしてたっぷり寝よう。


「天竜八部」
天龍八部一 剣仙伝説 (徳間文庫)天龍八部一 剣仙伝説 (徳間文庫)
(2010/01/07)
金庸

商品詳細を見る

いつだか中国武狭小説を読もう!と突然思い立ち、最初に手を出したのがコレでした。
本音を言えば「愛ヴァンホー」の次作候補として、金庸作品中で一番キャラクターが入り組んでいるものを選びました。これでも大長編を書こうかとか考えてたんだよなぁ…

内容はかなりハチャメチャです。
たぶん中国の人にはもう見慣れた光景なんでしょうけど、金庸では本当にその辺の人でもいきなり超人的な動きとかするので、「男塾」でも読んでると思ってツッコミを入れながら読むのが精神的にも健康だと個人的に思います。
ニコニコ動画で金庸ドラマに「戦国BASARA」の曲をつけたMADがあり、その親和っぷりに感心した事があります。ぶっちゃけ全編通してあんな感じ。

超人的な動きって、例えば序盤でも山二つ向こうから大きな声を轟かせる技が出て来たり、逆に決まった相手にしか聞こえない声が出せたり、主役の一人 段誉は指先から剣気(本当にこう書いてあるんだけど、正直今でもコレがどんなのかわからん)を発射したり、作中最強キャラの蕭峰は"掌"を放つことで逃げた敵を撃ち落とし(要するに、かめはめ波みたいなモノを発射したのだろうか?しかもコレが頻繁に出てくる)、極めつけは偉いお坊さんが新しく入った長髪長髯の弟子を気合いひとつで一瞬で丸坊主にする(!)謎シーン。なんか剃刀使うよりも鮮やかに頭が丸くなるらしいです。たぶんそれだけお坊さんが"気"を鋭く精密に動かせる事の表現なんだろうけど、正直パフォーマンスにも程があるだろ、坊さん。

武狭世界特有の技もそうなんですけど、人物も色々とツッコミ所満載です。
ぶっちゃけ小説のキャラだと思わずに、マンガかライトノベルのキャラだと意識して読んだ方がすっきりしてると思います。最後の方まで行ってのネタバレになりますが、基本的に主役キャラの世代は総じて「不幸」、その親世代の面々は揃って「クソ親」ばかりと言うどーしょーもない奴らばっかな印象です。
だって主役級の4人って誰ひとりまともな親いないもんなぁ。

段誉 → 浮気者(どこに行っても現地妻がいる)の段正淳の息子。でも本当は旦那に愛想を尽かした母が、その辺の浮浪者(実は段延慶)と当て付けで作った子供。父ちゃんもヒドイけど母ちゃんもヒドイ。

蕭峰 → 両親とも完全な被害者だけど、そのせいで父親は復讐に狂い育ての両親を殺し、行く先々で息子の縁者を殺し、善意ながらどんどん息子を追い込む。親父さんはたぶん人は悪くないんだけど、憎しみに突っ走りすぎて結果的に息子に超迷惑かけてる。

虚竹 → 妻帯を禁じられた高僧と、悪党の葉二娘にできた不義の子。一体どういう経緯でこの二人が子作りしたのか分からんが、目の前でいきなり両親に死なれた虚竹が単に不遇。

慕容復 → 主役キャラ唯一の悪役担当。先祖代々の雪辱のため頑張ってきたけど、なにひとつ達成できなかった上に、それを教え込んだ父が目の前で坊主になって雪辱とかどーでもいいと言っちゃう。全人生を真っ向から否定されて発狂。親父さん、いくらなんでもアンタ勝手すぎるよ。

それとは別に究極レベルのドM、游坦之もインパクトだけは半端じゃないです。なんで「拷問大好き!死ぬほど痛めつけるの楽しい!」とか公言してる阿紫(まさに純粋混じりっ気なしの悪党女)が美人だったからってベタ惚れするの?
死ぬほどヒドイ扱い受けてるってのに、本気で彼女を助けようとする彼の姿は酷過ぎて涙を誘います。しかも最後まで報われることもないし…

…こうして並べてみたけど、マトモな人間マジでいねぇ。
蕭峰だけは人格も強さも申し分ない人なんだけど、やった事だけみると連続殺人犯でしかないんだよね、不憫すぎる。「親がヒドイと、子供の世代はマジ不幸になるよ!」ってのがテーマだったのかなぁ。

[2012/04/20 19:42 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(0)
報告 4/18

昨日は前の会社行って退職手続きして来ました。
一通り終わったけど、たぶんまた来月あたり最後の立会があるっぽいです。

それにしても、最後の最後まで提出書類に凡ミスを連発する自分に酷くガッカリしています。インドアな嗜好のためか「事務職とか向いてそう」とよく言われますが、たぶん僕は見た目以上にいい加減な性格なので、書面上の正確性を要求される仕事だといつか取り返しのつかないミスをやらかすのでは?と内心不安があります。
まぁ、それはさておき来週から新しい会社に入ります。それまでに色々準備しないといけませんね。事実もう時間が全然ないはずなんだけど、朝起きれなかったり、運動不足だったり、夕方頃異様に眠かったり、尋常じゃない肩凝りに悩まされたり、日常生活に不安要素が非常に多いのが気になります。早いところ以前のような朝型の生活に立ち返らねばなぁ。



「野獣死すべし」
野獣死すべし (光文社文庫―伊達邦彦全集)野獣死すべし (光文社文庫―伊達邦彦全集)
(1997/01)
大薮 春彦

商品詳細を見る

たぶん「仮面ライダーW」にドハマりしていた頃、作中で連呼されるハードボイルドについて「名前は聞いた事あるけど、どんなの?」と疑問に思ったので手を出した小説の内ひとつ。
実際の「W」はレイモンド・チャンドラー作フィリップ・マーロウのシリーズがモチーフになっており、そっちも読んだのですがそれはまた後日話そうと思います。それに大藪春彦自信がチャンドラーのファンらしいのは書中にも書かれています。
それといつか尊敬するサイト『野望のからくり屋敷』でオススメの小説が話題になった際に上げられたものだったのも興味を持った切欠でした。

内容は私見ですが「凶悪なテロリストが次々と犯罪を繰り返し、捕まりもせず悠々と生き延びる」を何回も書いたもの、と感じました。
主人公は伊達邦彦。表向きは東京大学のエリート学生を続けながら、体を鍛え格闘技を修行し、車や銃器の扱いにも余念がない、心身ともに超人的なタフネス。しかしその内面は悪逆非道、復讐や冨の獲得など目的のためには友人だろうが容赦なく利用し、敵と見れば徹底的に破滅させ、持ち前のイケメン顔で女性をモノにする(そして使い捨てる)事も忘れない、とんでもない男です。自分の中で例えれば「凶暴な夜神月」とでも言った所でしょうか。
個人的には松田優作が演じた代表作、のイメージが強かったのですが、実際には3度映画化しており、初代が仲代達矢。次が藤岡弘(!)。そして松田優作がこの伊達邦彦を演じたそうです。
……あの、3人ともイメージ全然違う俳優じゃね?

さっきはテロリストと書きましたが、別に伊達邦彦はどこかの組織についている訳ではありません。あくまで一人で、己のためだけに銃を持ち暴れます。
今日での感覚では非道で非情でとんでもない狂人としか思えないのですが、発表された当時では即座に大人気となった程優秀なキャラクターだったそうです。…あんまり信じられないけど、その頃の人ってこんな意味なく突然に人を殺したいとか思ってたの?
作者の大藪春彦は、盗みや暴力や死などが日常茶飯事だった、と言われる程の苛烈な少年時代を過ごしたらしく、そのため公権力とか金持ちとかが大嫌いで、作中でも無意味に破壊、破滅させる相手として書かれていますが……その点だけは、なんとか理解できるんだけど、当時の読者はどう感じていたのか…
だいたいその頃を知っているはずの父に聞いてみた事がありますが、残念ながら読んだ事がないとか。

よく(少なくとも僕が幼稚園の頃には既に言われてた)「近頃は凶悪な漫画が流行っている!教育に悪い!取り締まれ!」と言う意見が主に主婦層から上げられていますが、この本を読む限り僕としては「いや、小説の方が絶対酷いよ」と思います。伊達邦彦に同情して同調するような若者がいたら間違いなく犯罪者になるって。
[2012/04/18 13:54 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(1)
<<前のページ | ホーム | 次のページ>>

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。