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4/29 話し足りない
風邪気味で喉が痛いのがずっと続いているので、色々喋りたいのに体がブレーキしちゃいます。もう仕方ないからブログにどんどん書こう。ってもまだ新しい仕事に慣れてなくて疲れてるから頭使ってる余裕もまだないんだけど。

あれから本屋を何軒か回ったのに「アバンチュリエ」が見つからなくて困ってます。「とろける鉄工所」も新刊がいつの間にか出てたんだけど、こっちはどこでも売ってるから後でもいいや。

とりあえず当座は仕事に慣れて、習慣として運動とか創作ができるように試行錯誤していけばよさそう。



「射英雄伝」


射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)
(2005/07)
金 庸、岡崎 由美 他

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たぶん金庸の中で一番の有名作品。
なので真っ先に翻訳されたらしく、色々訳に粗があっちゃったのが少し残念。
先に「天龍八部」読んじゃったせいでズッコケちゃった箇所が多々ありました。
なんだよ「乞食党」って、なんだよ「犬打ち棒術」って。いや、意味は同じなんだけどね。

漫画版もあるのよね。

射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) (1) (トクマコミックス)射雕英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) (1) (トクマコミックス)
(2009/02/26)
金 庸、李 志清 他

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この李志清という方の絵、実は何気に好きです。
例えが古いけど「拳児」みたいな武骨な絵柄で、生真面目ぶった世界観をうまく描けていると思います。なんでも香港では第一線の劇画家さんなんだとか。探してみるとブックオフの漫画文庫コーナーに「三国志」とか「孫子の兵法」とか「項羽と劉邦」とか、渋い作品が結構見つかったりします。
まぁ売っちゃう気持ちも分からないでもないけど(大長編のマンガとか、置く場所に困って内容に飽きが来たら手離したくもなるよね)、そしてこのマンガ版も一冊が分厚い上に全19巻とかすごい長さなので、よっぽど余裕がないと集めるのとか絶対ムリ。


さて本編の内容ですが、「全中国人に最も愛されているカップル」と言われるだけはあり、主人公カップルが非常に安定していて微笑ましく好感が持てる点が印象的です。

主人公は郭靖(かく せい)。
頭が悪く、のんびり屋な面が目立つものの、素直な心と鍛錬を忘れない勤勉さは人一倍あり、話の進行と共にどんどん強くなっていく、典型的なRPGの主人公キャラみたいな若者です。
しかし個人的には彼、生まれてからほぼずっとモンゴルで暮らしていた訳で、いくら修行をつけられたとは言えあんまりに宋に入れ込みすぎじゃないかと思わないでもないような。
もうちょいモンゴル寄りな考えがあっても自然な気がするんだけど、まぁ、アホだし。江南七怪の言いつけを色々真面目に守っちゃったせいでそうなったのかもなぁ。

対するパートナーは黄蓉(こう よう)。
郭靖とは正反対に悪知恵が働き、殴り合いもできるけど騙し合いの方が得意で「小悪魔」と称される切れ者。実は途中途中で結構外道なこともやっており、ドン引きした読者もいたとかいないとか。性質上表には立てないキャラなので、前面に夫の郭靖を立てつつ、裏で彼の至らない面を全力でフォローすると言う良妻賢母タイプ。
互いが互いを補い合う(そして夫の方がしっかり立って見える。おそらく中国人的にはココが大きなポイントかと)、理想のカップルとして人気が高い二人です。

全編を通してこの二人が「正義!最強!」と言わんばかりに暴れ回るのですが、個人的に気になったのはライバルキャラであり悪役の楊康(よう こう)の心情があまりに書かれていない点です。
郭靖も楊康も中々に複雑な生まれでありまして、ふたりとも中国(宋)の生まれでありながら、郭靖はモンゴルの平民として、楊康は金(女真族)の王子として育てられ、相当に大きくなるまで己の出自をまったく知らないままなのでした。

んで、それを知ったらあっさり育ての親(なんとチンギス・ハーンなんですが)を置いて帰っちゃうのが郭靖。一方で楊康は王子様と言う立場が大事だったからか、(色々悩んではいたけど)最終的に育ての親である金についてしまい、さらに負けてしまったため「売国奴!」と死んでまで罵られると言う不遇の最期を遂げます。

血か、水か。
何気に重いテーマだとは思いますが、それでも「絶対に生まれが一番大切!」と言うのが中国の価値観なのでしょうか?結局、郭靖はこれで本当に正しかったのか、彼は一切苦しまず最高の選択をしたと言えるのか(まぁ、もしそうなったとしても気付かないような気もする。アホだし。)?
なんだか楊康は「冨と権力が大事だと思っていた」みたいに解釈するのが一般的らしいのですが、その辺が結局描かれていないので、もしかしたら育ての親を見捨てる事が出来なかった、情に流された男だったと考えれば彼の印象は大きく変わるように思います。

だから金庸は次作「神侠侶」で、あえて楊康の息子を主人公に仕立てて、決して一面的でなかった事を描きたかったんじゃないかなぁと考えています。まぁ次作読んでないんだけどね。
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[2012/04/29 23:57 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(0)
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