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最近(でもない)読んだ本・3/21

読んだ本の感想を忘れないうちに書き留めておくテスト。

最近(と言ってもここ2年くらい)、なぜだか妙に時代劇が好きです。
極論してしまうと、「時代劇」だと言うだけで作り手側は非常に楽になるんじゃないのか、とまで思ってしまいます。いや、そのための下調べとかすげー大変なんだろうけど。

第一にキャラクター造形。
普通にキャラを作るとなると一から生まれがどうかとか、性格がどうかとか、交友関係がどうかとか考える必要がある訳ですが、歴史上の人物である限りその記録がだいたい残っている、歴史に残る名台詞・名シーンがある、作劇場で困難な点があればアレンジの一言でカットできる…と、雁字搦めなようでいて実は自由度が高いように感じます。
一般に伝えられているようなテンプレートキャラでもよし、「実はこうなんですよ!」みたいな意外性を狙ってもよし。どっちにしろこの時点で面白味を出せるんだからいいよなぁ。

第二にイベント展開。
もちろん史実がありますので、それに逸脱出来ないという制約になります。
しかし、結果そうなる、というだけでプロセスはどこまでもいじくり回してOKなので結構ムチャが出来ます。あの歴史的事件の裏に実は……とかやるだけで、地味な史実でもスゴイ話にしちゃうのも可。

第三に演出。
これもイベントと重複する部分がありますが、史実で死ぬまでどんな無茶をしても死なない、と言うのは結構見せ場になるものです。
長生きした人物は長老キャラに、若死にした人物は短気なキャラに、出世した人物は強欲キャラに。後でこうなるんですから、この時はこうしちゃうんですよーってすれば説得力が簡単に出せるんですよね。
個人的には『チェーザレ』でチョイ役でコロンブス(劇中では「コロン」)が出た時、「俺は神に選ばれた冒険者だ!」と宣言しているシーンが印象的でした。海に出て新大陸を見つける、とか今では誰でも知ってる事ですが、作中ではどう見てもムチャしてるようにしか見えません。
他に、『RED』でクレイジーホースが「これが最後のインディアンの勝利だ」と言うように、『未来を正確に見据える知恵者』をすごく演出しやすいのも利点のひとつだと思います。
総じて言っちゃうと、原作があれば色々すげー楽って事なんだろうなぁ。

他にも当時の感覚の違い、技術の違い、国際情勢との兼ね合いとか混ぜるとそれだけで話が作れるのも利点かと。「うわー、今と全然違う」とか、「この時代でも変わんないなー」でもどっちでも魅せられるのはいい事です。いつか自分が書くんだったら、すげー昔の時代なのに現代っぽい感覚なヤツで「人間の技術はもう進歩しない」とか「いい学校を出てもいい暮らしなんか出来ない」とか「今(と言ってもめっちゃ古い)の日本人は薄汚い!」とか、現代から見ると「そんな訳ねーじゃん、バカだなー」と思えるような甘ったれた若僧とか出してみたい。


前置きが長くなりました。
そんな訳が関係あるのかないのか、隆慶一郎に今頃ハマっています。
今は「死ぬことと見つけたり」の読み途中なんだけど、コレはコレで置いといて。

「吉原御免状」
吉原御免状 (新潮文庫)吉原御免状 (新潮文庫)
(1989/09)
隆 慶一郎

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一般的には『花の慶次』の原作『一夢庵風流記』の作者として有名です(僕もそこから入りました)が、その隆先生のデビュー作です。
結構この人も歴史小説家っぽい雰囲気のくせして、壮絶にアレンジを加えまくった話ばかり書いているんですが、まぁそれはさておき。

この方、諸事情あって小説家デビューしたのが60過ぎだったりするのですが…
正直デビュー作を読んだ僕の感想は「これなんてエロゲ?」以外にありませんでした。

言葉を選ばずに言うと、主人公の松永誠一郎が壮絶なまでに厨スペック全開なんです。
何この「ぼくのかんがえたさいきょうのさむらい」みたいなの。
ネタバレになっちゃうけど

・25歳まで田舎の山奥で隠遁&山籠り修行暮らし。
・育ての親&剣の師匠はあの宮本武蔵
・だから超強い。並の侍どころか、時代最強クラスの柳生一族にも一人で勝てる。
・隠されてたのは、実は天皇家の隠し子だから。めっちゃ血筋がいい。
・だけど世間知らずでボケた所があるから、周りが放っておかず自然と仲間が増える。老人ウケが特に良い。
・女性に超モテる。人慣れしてないはずなのに、変にスレてないのが良いのか、最高級の花魁から、敵側のスパイから、10歳(だったと思う)の幼女から、影の一族のおばばさま(でも見た目は若い)から、とにかく会う女性の片っ端から関係を持つ。しかもほとんどが一目惚れ「される」。
・結局その幼女と結婚する。どうでもいいけど、序盤では事故で幼女の股間(もちろん素肌)に顔を突っ込んでしまい発情しちゃうシーンがある。それなんてエロゲ?
・最終的に日本の影の一族(説明が長くなるので省略)のボスになる。権力もスゴイ。


あと、さも当たり前のように「現代風に言うとエスパーである」なんてキャラが出ちゃうのでビックリしました。
前出のおばばさまが「相手に特定の記憶を夢に見せる」能力があったり、甚内の姉が未来予知できたり。すげー、なんだこの中二病かつエロゲ脳じいさん、想像以上にフリーダムすぎる。でも面白いんだよね。

この小説、語ろうとすると凄く色々な側面があるらしいんですけど(道々の者の存在とか、吉原の歴史とか、隆先生の価値観とか)、僕としてはカタい事考えず「ムチャクチャ書いてるバカ作品だ!」とか「エロゲだ!エロゲ展開ktkr!」とかバカな事考えながら読むのが一番楽しいと思います。

時代劇はフマジメに読みましょう。
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[2012/03/21 23:35 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(0)
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