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最近読んだ本、3/20

ちょっと試験的に、内容忘れ予防も兼ねて読んだ本のテキトーな感想文とかもブログに書いてみようかな―、とか考えたのでやってみようと思います。

まずは直近に読み終えたコレから。

「悪魔祓いの戦後史」
「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任 (文春文庫)「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任 (文春文庫)
(1997/08)
稲垣 武

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・コレに興味を持ったのは、何故だか(小説「仮面ライダー」の関連事項を調べていた。当時の時勢表現のために文中に登場します。)迷い込んだ「あさま山荘事件→山岳ベース事件」に関するウェブサイトを閲覧していたとき、この当時のマスコミの動きが詳しく書いてある本として例に挙げられていたため。

 僕も当時は生まれてないので詳しくは知らないんだけど、当時(1972年)には日本赤軍という若者ばかりの組織があって、社会主義革命を本気で起こそう!という目的のため、そこらへんにいる警官に暴行したり爆弾仕掛けたりしていたとか。

 今の感覚だと「ムチャクチャ性質の悪い暴走族」レベルの軍団だと思えるんだけど、この頃マスコミは若者ウケが欲しかったのか「理念を持って行動する、素晴らしい若者!」と称賛していた人もいたとか。




・本の話題に戻ると、実はコレすでに絶版してたとか。しかし古本屋を巡るのも非効率かと考え、結局Amazonで中古品を取り寄せました。結構安くあがった。

 著者の稲垣氏は戦前生まれの元・朝日新聞記者。その記者生活でさんざん見て来た(そして本人が非常に嫌悪しているのが文から読み取れる)「進歩的文化人」とやらがいかにデタラメを書いてきて、そして責任を取ってすらいないのか!の記録です。

 「進歩的文化人」とは、まぁざっくり言ってしまうと「共産主義に心酔しきったアタマのよろしい人達」です。戦前はナチスドイツ、戦後すぐはソ連、それから毛沢東時代の中国、それがダメなら金日成~正日の北朝鮮、ベトナム戦争期は共産側の北ベトナム、国内には学生運動をする若者たち……とまぁ、時代によって次々と色んな国や組織を褒め称えて、代わりに「今の日本はダメだ!超ダメだ!!」と吠えるのが大好きな方がたです。
 …とにかく、「共産主義的なモノ」は例え人を殺そうと不祥事を起こそうと「不当捜査だ!陰謀だ!この人たちは立派な人なんだ!」と喚き、逆にそれらを阻むもの(だいたい警察や自衛隊)には「下劣だ!世界的に見て劣等!」と扱き下ろす。例えそれが客観的に見てどう考えても間違っていても。

 一種の宗教狂いに近いものなのかも知れません。自分(または教義)に推進的であれば正義!そうでなければ全部悪!と言った具合に。
 この本はソ連崩壊直後の1991年に書かれているので、もう少し後まで引っ張ればオウム真理教の問題まで入り込めそうです。実際、あとがき部分に「オウム病」と書かれていましたし。確か、サリン事件が起きる前のオウムって、やたらマスコミが好意的で共感的な扱われ方をされてた気がしますので。詳しくは知らないんですけど。

 なお、なぜ「進歩的」と呼ぶのかは共産主義が資本主義よりも後に出来た思想なので、「未だに資本主義とか遅れたヤツらとは違うぜ!」的な意味で自発的に言い出した事らしいです。なので、彼等はやたら「今の時代!これからの世界!」という言葉を使いたがる。しかし、いくら思想が新しいからと言って、それが優れてるかどうかは無関係というのがこの本の教訓のひとつです。

 あとがき部分には、「今では『環境問題』と言えば何でも解決できる気でいる」と書かれており、どうやら出版直前の時には「環境」が一種の進歩的文化人らの合言葉になっていたそうです。そうなると、幼少期に色々環境問題に興味を持って大学までソレ系に進んでしまった僕にはちょっと耳が痛い話。


 さて、この本でさんざん槍玉に挙げられている「進歩的文化人」とは、今でも滅んでいません。むしろ超元気に活動中です。あくまで僕の主観だけど、今の時代では「韓国」がキーワードになってるんじゃないかなぁ。
 「韓国はスバラシイ国、男はイケメンで女は美女ばかりで、美容も食事も最先端で、電気も経済も日本を追い越し、若者たちは希望に満ち溢れ、ドラマやポップスなど文化も世界的に認められ……」って、どこの地上の楽園だよってくらい持ち上げられていますし。たぶん、国名の部分を時代に合わせてソ連や中国や北朝鮮や北ベトナムに置き換えれば違う記事になるんでしょう。

 結局、彼らに共通する事は徹底的な日和見主義者で、その場その場で調子のいい事をやっていれば生き残れる、と言う考えで動いている事なのでしょう。何が起ころうと責任を取らずに生き続ける事、それが「進歩的」と言うならほざいてろ、と言うのが著者の意見のようです。




 さて、ちょっとこの本で残念だった点は「自分がそんな進歩的文化人に染めれらない、具体的な方法」があるとの評判を聞いて読んでみたのに、結局自分で事実を調べ、客観的に考えろ!」以上の方法が書かれていなかった事でしょうか。
 …まぁ、確かにそれ以上の方法はないのかも知れませんが、こっちとしてはそれ以上を望んでしまっていたので、ちょっと拍子抜けなような。

 あともう一点、やはり著者に記者らしい教養があるためなのか、事柄に色々と抽象表現(~のような、まさに~的、みたいな)が多用されていて文章が冗長気味で読み辛い気が。現代でコレをやると内容を誤解される可能性もあるので避けるべきじゃないか、と個人的に思います。まぁ、20年以上前の本だからしょうがないんだけど。
 もし現代で同じテーマの本を書くとしたら、徹底的にゴチャゴチャした部分を削って「読みやすく、誰にも分かりやすい」書き方にする事が必定かと。っていうか誰か書いてくれ。
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[2012/03/20 18:54 ] | 読書 | コメント(0) | トラックバック(0)
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